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■医療用保湿剤「ヒルドイド」、がん患者が広く使用 患者団体が調査

 

 美容目的の不適切な使用が横行しているとして医師の処方を制限する議論が始まった医療用保湿剤は、抗がん剤放射線治療の副作用の治療に広く使われていることが、患者団体の調査で明らかになりました。

 制限が設けられるとがん患者が処方を受けられなくなる恐れがあるとして、6日に厚生労働省に配慮を求める要望書を提出します。

 問題になっているのは、マルホ(大阪市)の医療用保湿剤「ヒルドイド」。主に皮膚科や小児科でアトピー性皮膚炎、乾燥肌、ケロイドなどの治療に使われていますが、患者団体「卵巣がん体験者の会スマイリー」が患者や医師に調査したところ、抗がん剤放射線治療に伴う皮膚の乾燥や炎症、かゆみのほか、手のひらや足の裏が痛んだり水膨れができたりする「手足症候群」と呼ばれる副作用の治療にも使われていました。

 このヒルドイドは雑誌やインターネットで「美肌になれる」「高額な乳液より保湿力がある」と紹介され、医療保険を使って安く入手できるため処方を求める女性が急増。今月1日、厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会中医協)で問題提起され、委員からアトピー性皮膚炎などの治療を伴わず単独で処方する場合は保険適用外とすべきだとする意見も出ました。

 スマイリーの片木美穂代表は、「副作用の治療薬だけを近所の医療機関で処方してもらうケースも多く、単独処方が制限されると患者が困る。副作用への適切な対応ができないと患者の生活の質が低下するだけでなく、治療への意欲が妨げられてしまう」と訴えています。

 

 2017年11月4日(土)