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■がんゲノム医療の専門外来を開設へ  慶大病院が11月中にも

 

 慶応義塾大学病院は、がん患者のゲノム(全遺伝情報)を調べて効果の高い治療薬を投与する専門外来を11月中にも開設します。がんにかかわる160種類の遺伝子を調べ、変異に合う薬を選びます。

 従来のがん治療は肺や胃、大腸などの臓器別に施されていますが、がんゲノム医療はがん細胞に生じた遺伝子の変異を検査で特定し、その変異に合った最適の薬や治療法を選びます。これまでより効果的で副作用も少ないと期待されています。

 がんゲノム医療は現在、欧米が先行し、日本では一部病院が試験的に実施していますが、普及が進めば日本のがん治療の在り方を根本から変える可能性があり、厚生労働省は2017年度から始める第3期がん対策推進基本計画の柱に位置付けています。

 開設される慶大病院のがんゲノム医療の専門外来では、手術時に取ったがん組織や受診時に採取した血液から、北海道大学ベンチャーのジェネティックラボ(札幌市)や三菱スペース・ソフトウエア(東京都港区)が遺伝子を解析します。最短3週間で結果がわかり、症状などをみて慶大病院の医師が治療法を決めます。

 検査費用は公的医療保険が使えず、全額自己負担で80万円弱の見込み。まず、通常の治療薬が効かなくなった患者などが、対象となります。

 国内のがんゲノム医療は、国立がん研究センター京都大学などが100種類前後の遺伝子で始めています。

 

 2017年11月4日(土)