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■他人のiPS細胞移植、5人への手術を終える 理研などが目の難病で臨床研究

 

 他人由来のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を目の難病の治療に用いる世界初の臨床研究を進めている理化学研究所などの研究チームは1日、当初の計画通り5人の患者への移植手術を終えたと発表しました。

 患者の経過などは「研究に支障が出る恐れがあり、現段階では公表を控えたい」としています。早ければ2018年度中にも、研究結果をまとめる方針。

 臨床研究は、網膜の細胞の異常によって視野の中心が暗くなり、悪化すれば失明の恐れもある「滲出型加齢黄斑変性(しんしゅつがたかれいおうはんへんせい)」の患者が対象。

 京都大学iPS細胞研究所がストックしている他人に移植しても拒絶反応を起こしにくい特殊なiPS細胞から網膜の細胞を作製し、今年3月の兵庫県在住の男性から順次、神戸市立医療センター中央市民病院と大阪大学病院で移植手術を実施しました。

 術後1年間の経過観察で、大きな拒絶反応がないかなどの安全性を確かめます。今後の患者募集は終了しました。

 iPS細胞を使う目の難病治療は、理化学研究所高橋政代プロジェクトリーダーが研究を率いています。2014年には患者本人の細胞からできたiPS細胞で、世界初の手術をしました。

 患者本人の細胞は拒絶反応の心配が少ないものの、細胞ががんにならないかを調べる検査などに約1億円かかったとされます。あらかじめ安全性を確かめた他人のストックiPS細胞を使えば、1人当たりの費用を大幅に削減できます。

 

 2017年11月2日(木)