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■血液中の微量元素でがん5種を早期診断へ 千葉県がんセンターが検査方法を開発

 

 千葉県がんセンター(千葉市中央区)は27日、5ミリリットル前後の血液から90%近い的中率で5種類のがんの有無を診断できる新しい検査法を開発したと発表しました。

 金属などの微量元素の血中濃度を測定するのが特徴。国の承認を得て、2019年度の実用化を目指します。

 現在主流の「腫瘍マーカー」を使う血液検査と比べ的中率が高いといい、記者会見した同センターの三上春夫・がん予防センター部長は「人間ドックなどの際に採取した血液も使える。安価で初期のがんにも対応できる検査になる」と話しています。

 千葉県がんセンターによると、5種類は膵臓がん、大腸がん、前立腺がん、乳がん、子宮体がん。神奈川県立がんセンター(横浜市旭区)などとの共同研究で、診断的中率は前立腺がんが最も高い89・7%、男性の大腸がんが最も低い83・9%でした。さらに研究が進めば、胃がん、肺がん、卵巣がんの3種類も診断できる可能性があります。

 がんがある人とない人では、血中にある金属などの微量元素の濃度が異なるという報告に基づき、研究を続けていました。がんの種類ごとに、ナトリウムやマグネシウム、リン、鉄など17種類の元素濃度の組み合わせやバランスを特定しました。

 腫瘍マーカー検査は、主にがん細胞が死ぬ時に出るタンパク質を検出するもので、正確性などに課題があるとされます。

 国立がん研究センター(東京都中央区)などは、すでに1滴の血液から13種類のがんの有無を95%程度の確率で診断できる検査法を開発し、実用化を進めています。

 

 2017年10月28日(土)