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■麻疹患者数、感染の拡大が続き185人に 外国人発症者が9月に広範囲移動

 

 国立感染症研究所は17日、今年の麻疹(はしか)の患者数が10月8日までの集計で185人となったと発表しました。7月23日までの集計で168人となり、すでに昨年1年間の患者数159人を超えていましたが、さらに感染が拡大しています。

 日本は2015年、世界保健機関(WHO)から国内に土着のウイルスが存在しない「排除国」に認定され、同年には患者数が過去最低の35人となったものの、一転して2年連続の増加となっています。

 厚労省によると、海外で感染し、帰国後に発症するケースが多く、欧州や中国、インド、東南アジアなどで、感染に注意する必要があるといいます。9月には、成田空港から入国した外国籍の20歳代女性2人が、観光などで東京都、富山県宮城県など13都府県を回っている間に麻疹を発症していたことから、国立感染症研究所は「感染が拡大している可能性がある」として注意を呼び掛けています。

 発表によると、都道府県別では、今春に自動車教習所で集団発生があった山形県が53人で最も多く、東京都が28人、三重県が22人で続きます。

 麻疹は「麻疹ウイルス」によって起こる感染症で、その感染力はウイルスの中で最も強く、発症している人と同じ部屋にいるだけで空気感染することがあります。ワクチン接種を受けていない人は、海外旅行の際にかかる可能性が高くなります。潜伏期間は10~12日間。主な症状は発熱や発疹で、先進国においては滅多に死亡することはありませんが、まれに肺炎や脳炎を合併すると死亡することもあります。

 国立感染症研究所は10月に入って、医療機関に「発熱や発疹などで受診した症例には、麻疹の可能性も考慮して感染拡大の予防を徹底して」と注意を促しました。

 同研究所・感染症疫学センターの砂川富正・第二室長は、「中国や東南アジアなどの流行地域を訪れる人は、ワクチン接種を徹底してほしい」と話しています。

 

 2017年10月18日(水)