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■がん治療法、血液の遺伝子検査で探る 東京医科歯科大病院が臨床試験スタート

 

 東京医科歯科大学医学部附属病院は13日、血液20ミリリットルを使い、がんの遺伝子変異を調べる臨床試験を始めたと発表しました。患者の遺伝情報(ゲノム)から治療法を探る「ゲノム医療」の一つで、遺伝子変異を特定して患者に合った最適な治療法や薬を導き出す狙いがあります。

 血液からがんの遺伝子変異を特定する臨床試験は、国内で初めて。  臨床試験は、8月28日に始まりました。対象は標準治療の手術療法、化学(薬物)療法、放射線療法が効かず、症状が進行したがん患者や難治性のがん患者らで、2年間で500人に実施予定。検査費用39万円は、患者が負担します。採取した血液をアメリカの検査会社に送ると、約2週間で結果がわかります。

 東京医科歯科大病院腫瘍(しゅよう)センターの池田貞勝特任講師によると、死んだがん細胞から血液中に出されたDNAを調べることで、肺がんや大腸がんなどにかかわる73の遺伝子変異を見付けられるといいます。

 がんの遺伝子検査では、がん組織の一部を採取する方法もありますが、血液検査は患者への体の負担が少なく、繰り返し実施できる利点があります。治療を続ける中で、新たな遺伝子変異が現れて治療効果が低下していないかも確認できます。

 アメリカで約1万人がこの検査を受けたところ、平均85%で遺伝子変異を検出できたといいます。ただ現在は、遺伝子変異を特定できても、治療薬の開発や承認がされていないなどの理由で、日本で治療を受けられる人は1割程度とみられるといいます。

 池田特任講師は、「アメリカでは遺伝子変異が見付かった患者さんが参加できる臨床試験が日本よりも多い。日本でも早くそうなってほしい」と話しています。

 

 2017年9月13日(水)