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■健康食品摂取で肝障害、過去3年で9件 国民生活センターが注意呼び掛け

 

 特定保健用食品(トクホ)などの健康食品を飲んだり食べたりしたことで、体質によって重篤な肝障害を起こす場合があるとして、国民生活センターが3日、注意を呼び掛けました。

 「発症はまれだが、倦怠(けんたい)感や発熱、発疹などの症状が続く人はすぐに摂取をやめ、医療機関を受診してほしい」としています。

 国民生活センターが2014年8月から設置している「医師からの事故情報受付窓口」(愛称:ドクターメール箱)に、医師が「健康食品による薬物性肝障害」と診断した事例の報告が今年7月20日までに計9件ありました。すべてが重症で、うち3件は入院。健康食品と医薬品を併用していた人もいました。

 事例によると、今年1月、50歳代の女性は持病の脂質異常症の改善を目的にトクホの粉末青汁を飲んだところ、寒気や頭痛を覚え、肝障害と診断されて34日間入院しました。

 また、2015年5月、3種のサプリメントを2~3カ月間摂取していた70歳代の女性は、倦怠感や皮膚の変色が現れ、薬物性肝障害で1カ月以上入院しました。

 薬物性肝障害には、中毒性のものと、人の体質によるものがあります。国民生活センターによると、9件はいずれも体質が原因と診断され、健康食品に含まれる成分が肝臓でアレルギー反応などを引き起こして発症したとみられます。9件にかかわった健康食品はそれぞれ異なり、各製品の品質に問題はなく、有害物質や異物の混入も確認されませんでした。

 日本肝臓学会の滝川一副理事長は、「薬や健康食品による薬物性肝障害の多くは、体質が原因。アレルギーや肝臓疾患がある人に起きやすいともいわれるが、年齢や性別を問わず、誰でも発症する可能性があり、重症化し死に至る例もある」としています。

 

 2017年8月4日(金)