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■手足口病が全国で大流行し、累積患者12万人に 2015年の同時期に次ぐ勢い

 

 乳幼児を中心に、手足や口の中に発疹ができる「手足口病」が全国的に大流行し、全国約3000の小児科定点医療機関からの報告で、今年の累積患者数が12万5000人に達したことが1日、国立感染症研究所のまとめで明らかになりました。

 7月23日までの1週間で、1医療機関当たりの患者数は8・93人となり、大流行した2015年の同時期に次ぐ勢いとなっています。

 都道府県別では、福井県(21・64人)、大分県(17・6人)、三重県(16・84人)、新潟県(13・14人)で多いのが目立ちました。

 6月下旬では高知県鳥取県など西日本を中心に流行していましたが、北海道や新潟県など東日本にも大きく広がりました。国立感染症研究所の藤本嗣人室長は、「ピークの時期だと思われるが、患者数が非常に多いので引き続き注意が必要だ」としています。

 手足口病はコクサッキーA6やエンテロウイルス71などのウイルスが原因の感染症で、主にウイルスの付着した手を口元にもっていったり、感染者のせきやくしゃみを吸い込んだりすることで感染します。

 大人は感染しても発症しないケースが多いとされていますが、5歳以下の子供では夏場に発症することが多く、特に免疫を持っていない2歳以下の小さな子供の間で流行する傾向があります。

 ウイルスに感染すると3日から5日ほどの潜伏期間を経て、手や足、口の中に2ミリほどの発疹が現れるのが特徴で、38度以下の軽い熱が出ることもあります。通常は1週間ほどで回復しますが、まれに髄膜炎脳炎などを引き起こすこともあり、死亡例も報告されています。

 専門家によりますと、まずはほかの感染症と同じように、トイレの後や食事前など、せっけんと流水でしっかりと手を洗うことが重要だとしています。また、感染者の便からもウイルスが排出されるので、オムツを処理する際には使い捨ての手袋を使うなどしてウイルスを周囲に広げないよう適切に処理することが必要だとしています。

 一方、手足口病にはウイルスに効果のある治療方法やワクチンはなく、症状に合わせた対症療法が中心となります。安静にして治るのを待つことになりますが、注意したいのは脱水症状。

 子供は口にできた発疹の痛みで、食べたり飲んだりすることを嫌がるようになり、脱水状態になることもあるので、十分な水分補給を心掛ける必要があります。食事を軟らかくしたり薄味にしたりと工夫し、ゼリーなど喉ごしのよいものを与えるのがいいでしょう。脱水症状は自覚しにくいので、小さな子供の場合、より注意が必要となります。

 

 2017年8月2日(水)