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■コレステロール血症の新診断法を開発 アキレス腱の厚さを超音波で測定

 

 悪玉コレステロール値が生まれ付き高くなる「家族性高コレステロール血症(FH)」かどうかを、アキレス腱の厚さを超音波で調べて診断できる手法を開発したと、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)などの研究チームが7月31日、明らかにしました。

 エックス線撮影や触診で厚さを診る方法がありますが、腱と皮膚の境界が不明確で測定しにくいほか、開業医などでは撮影装置を備えるところが少ないという問題がありました。超音波検査の機器は設置されていることが多く、家族性高コレステロール血症の早期発見、治療が期待されます。

 家族性高コレステロール血症は、遺伝によって、血液の中を流れる脂質成分である悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が異常に増え、高コレステロール血症を発症する疾患で、発症者総数は25万人以上と推定されています。幼い時から動脈硬化が進行して、大動脈弁や冠動脈に動脈硬化が進行すると、階段を上がると胸が痛い、苦しいという症状が出ることがあります。小児期に狭心症心筋梗塞などの命にかかわる疾患を発症することもあります。

 研究では、家族性高コレステロール血症の患者130人と、糖尿病や高血圧症、脂質異常症の患者計155人のアキレス腱の厚さを超音波で調べて比較、解析し、男性は6ミリ以上、女性は5・5ミリ以上ある場合、家族性高コレステロール血症の可能性が高いとする基準を国内で初めて作りました。

 日本動脈硬化学会指針の次回の改定で、新たな診断法として盛り込みたいといいます。

 

 2017年8月1日(火)