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■ダニ媒介感染症、今年すでに258人が発症 国立感染症研究所が集計

 

 草むら、やぶ、森林など野外に生息するダニが媒介する感染症のうち、国内で確認されている6疾患の患者が今年7月9日までに、昨年同期の約1・3倍となる計258人に上っていることが、国立感染症研究所の集計などで明らかになりました。

 南アメリカ原産で強い毒を持つ「ヒアリ」が問題となっていますが、野外での活動が増え、薄着となる夏はダニにかまれやすい季節。厚生労働省は自治体に通知を出し、注意を喚起しています。

 北海道南部に住む70歳代男性は6月中旬、発熱や意識障害などのため函館市医療機関を受診、意識障害などのため入院しましたが、7月初旬に死亡しました。男性の体にダニにかまれた痕(あと)は確認できなかったものの、血液検査の結果、「ダニ媒介脳炎」だったことがわかりました。ダニ媒介脳炎の患者が確認されたのは1993年、2016年に続き3人目で、死亡は2人目。いずれも国内でマダニにかまれたとみられます。

 厚労省によると、ダニが媒介する感染症のうち、国内で患者が確認された6疾患は回帰熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎日本紅斑熱、ツツガムシ病、ライム病で、患者数は日本紅斑熱が107人、ツツガムシ病が98人、重症熱性血小板減少症候群が44人、ライム病が6人、回帰熱が2人、ダニ媒介脳炎が1人。

 いずれの疾患も病原体を保有するダニにかまれることで感染し、発熱や頭痛などの症状が出ます。高熱や発疹を伴うものもあり、放置すると死亡することもあります。

 厚労省は、「ダニにかまれてから数日~2週間ほどで発熱などの症状が出た場合は、早めに医療機関を受診してほしい」と呼び掛けています。

 

 2017年7月30日(日)