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■子宮頸がんワクチン未接種でも、副作用と同じ症状15例 厚労省の部会で報告

 

 子宮頸(けい)がんワクチンを接種した女性の一部が全身の痛みや記憶力の低下など副作用とみられる症状を訴えている問題について議論している、厚生労働省有識者検討部会は28日、こうした症状に詳しい小児科医4人からの聞き取りをしました。

 聞き取りでは、ワクチンを接種していなくても同様の症状があったとする計15例の報告があり、回復の経過などを検討しましたが、ワクチン接種と症状の因果関係などの議論は進みませんでした。

 検討部会は今後、2013年6月からワクチン接種が推奨されなくなったことの影響を、データや論文から調べるとしています。

 この日の部会で、国立障害者リハビリテーションセンター病院の田島世貴・小児科医長は、過度の眠気や痛み、まぶしさを訴えた事例を紹介。原因について「身体・物理的なストレスだけでは症状は出ない。発達の特性、免疫、代謝の弱さなどがあると、ストレスがスイッチになっていろいろな機能が破綻するのではないか」との見方を示しました。

 また、心身両面での治療に取り組んでいるという岡田あゆみ・岡山大准教授は、「治療は日常生活の質を上げることが中心。原因を知ろうと検査を繰り返すと治療期間が長引いてしまうので、どこかで転換が必要だ」と指摘しました。

 子宮頸がんワクチンを巡っては、国は2013年4月に定期接種化しましたが、副作用とみられる被害を訴える女性が相次ぎ、6月に「積極的勧奨」を中止。一方、世界保健機関(WHO)は子宮頸がんワクチンの接種を推奨。日本産科婦人科学会などの学術団体は、「確固たる有効性が示されている」として積極的勧奨の再開を求めています。

 

 2017年7月29日(土)