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■収入に関係なく高学歴ほど循環器疾患リスクが低率 アメリカの調査で判明

 

 アメリカの約1万4000人を20年以上追跡した大規模調査を、ミネソタ大学の久保田康彦・客員研究員(公衆衛生学)が分析したところ、生涯で心筋梗塞(こうそく)や脳卒中になるリスクは収入に関係なく高学歴の人ほど低いという結果が導き出され、収入よりも学歴が健康格差を生む可能性が浮かび上がりました。

 分析結果は、アメリカの医学専門誌電子版で発表されました。

 45~64歳の男女1万3948人を学歴や収入でグループ分けし、45~85歳までに心筋梗塞心不全脳卒中といった循環器疾患を発症するリスクを算出しました。

 学歴別にみると、最終学歴が高いほど循環器疾患の発症リスクは下がり、大学院卒また専門職大学院卒が36・1%と最も低くなりました。高校中退の発症リスクは50・5%と2人に1人。高卒の41・7%に比べ約10ポイントも高く、高校教育を終えたかが健康格差の分かれ目となることがうかがわれました。

 小中学校卒は55%、専門学校卒は39・7%、大学卒または中退は39・2%でした。

 高校以上を卒業しているかどうかと収入の高低による循環器疾患の発症リスクを比べると、高卒以上で低収入のほうが、高卒未満で高収入よりもリスクが低くなりました。

 大阪医科大学の本庄かおり教授(社会疫学)は、「今後、教育が健康に影響を与えるメカニズムの解明が必要になる」と話しています。

 

 2017年7月26日(水)