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■うつ病や糖尿病の高齢者、7割超が多剤処方を受ける 東京都民130万人を分析

 

 うつ病や糖尿病と診断された75歳以上の人の7割超が、5種類以上の薬の「多剤処方」を受けているとの調査結果を、東京都健康長寿医療センター研究所(東京都板橋区)などの研究チームがまとめました。

 23日からアメリカのサンフランシスコで開かれている国際老年学会議で、発表する予定です。

 調査は、長期入院していない75歳以上の東京都民約130万人の診療報酬明細書(レセプト)のデータを分析。2014年5~8月に処方された慢性疾患の薬128種類(約5000剤)と、高齢者に多い7種類の病気の関係を調べました。

 5種類以上の多剤処方を受けた人の割合は、うつ病で76%、糖尿病で73%に上りました。関節症・脊椎障害は66%、不眠症は65%、脂質異常は58%、認知症は54%、高血圧は52%の割合でした。

 糖尿病の人は72%が高血圧、50%が脂質異常を合併し、うつ病の人は高血圧や不眠症を抱える割合が6割でした。

 加齢で体の不調が増えると処方薬も増えがちですが、高齢者は薬を分解する機能が低下して副作用が出やすくなります。5種類以上の薬を服用すると転倒の危険性が高まるとの研究報告もあります。

 東京都健康長寿医療センター研究所の石崎達郎研究部長は、「うつ病では睡眠薬抗不安薬が追加されやすく、糖尿病はほかの病気の合併が多いと考えられる。定期的な処方の見直しや、必要な薬の飲み忘れ対策も大切だ」と話しています。

 

 2017年7月25日(火)