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■京都薬科大など、iPS細胞から大量の脳免疫細胞を作製 アルツハイマー治療に応用も

 

 人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、脳内の不要物を取り除く免疫細胞を一度に大量に作製することに成功したと、京都薬科大学シンガポール科学技術研究庁の国際研究チームが発表しました。

 アルツハイマー病などの治療に役立つ可能性があるといいます。

 この免疫細胞は、脳内の「掃除細胞」として知られるミクログリアアルツハイマー病の原因とされる「アミロイド β(ベータ)」などの異常タンパク質を食べ、発症や進行を抑える働きがあると考えられています。しかし、誕生前の一時期しか作られないため、研究に利用するのが難しいという問題がありました。

 京都薬科大の高田和幸准教授(病態生理学)らは、人のiPS細胞から、ミクログリアのもとになる免疫細胞と、神経細胞の2種類を作製。これらの細胞を混ぜて培養するとミクログリアに変化し、試験管内でアミロイドβを食べることも確認しました。

 論文は、アメリカの科学誌「イミュニティ」電子版に掲載されました。

 高田准教授は、「アルツハイマー病などの研究開発への応用が期待される」と話しています。

 河本宏・京都大学教授(免疫学)は、「さまざまな病気の治療が期待できる重要な成果だ。人の体内で正常に機能するかどうかは、さらに検証する必要がある」と話しています。

 

 2017年7月25日(火)