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■マダニ感染症、猫から感染し西日本の女性死亡 ほ乳類を介しての死亡は初

 

 厚生労働省は24日、野良猫にかまれた50歳代の女性がマダニが媒介するウイルスによる感染症重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、10日後に死亡していたと発表しました。

 かまれたことが原因とみられ、ほ乳類を介して人が死亡したことが判明した世界初のケースとしています。

 厚労省国立感染症研究所によると、女性は西日本に在住。昨年、衰弱した野良猫を動物病院に連れて行こうとして手をかまれました。数日後に、SFTSを発症したといいます。女性がダニにかまれた形跡はなく、国立感染症研究所は野良猫が最初に感染し、女性に移したとみています。

 厚労省は今年6月以降、SFTSウイルスに感染し、発症した飼い猫と飼い犬も確認しました。同省の担当者は、「ペットへの感染はまれで屋内だけで飼育する猫にリスクはないが、ペットにダニ駆除剤を施すと予防につながる」と話しました。

 厚労省は、弱った動物と接する際は手袋などの感染防止策を講じるよう呼び掛けています。

 SFTSウイルスを媒介するのは、草むらなど野外に生息するマダニで、屋内にいるイエダニなどからは感染しません。

 SFTSの初期症状は、発熱やだるさなど。5~6日後に意識障害や出血などが起きることがあります。死亡することもあり、致死率は約20%とされています。特効薬はなく、熱を下げるなどの対症療法が中心となります。

 国内では4年前に初めて確認され、これまで西日本を中心に266人の患者が報告され、このうち57人が死亡しています。死亡例はすべて50歳代以上で、高齢者が重症化しやすいと考えられています。

 シカやイノシシなどからも、SFTSウイルスに感染していたことを示す抗体が見付かっています。

 

 2017年7月25日(火)