健康創造塾

各種の健康情報を発信

■エイズ死者数100万人、ピーク時のほぼ半数に 国連合同エイズ計画が報告

 

 AIDS(エイズ後天性免疫不全症候群)による世界中での昨年の死者数は約100万人で、ピークだった2005年のほぼ半数に減ったとする国連合同エイズ計画(UNAIDS)の報告が20日、発表されました。

 エイズ関連死は2005年には190万件でしたが、2016年はその約半数の100万人でした。また、HIVエイズウイルス、ヒト免疫不全ウイルス)の新規感染者数も、最多だった1997年の約350万人から、昨年は180万人とほぼ半減しています。

 かつて世界有数のエイズまん延地域とされたアフリカ東・南部での感染者の減少が、顕著だといいます。

 フランスのパリで23日に開幕するエイズ関連の学術会議を前に発表されたデータによると、HIVの新たな感染者とエイズによる死者数が減っていることに加え、生命維持治療を行っている患者の数がかつてなく増えています。

 国連合同エイズ計画によると、2016年は世界のHIV感染者3670万人のうち、約53%の1950万人が治療を受けることができていました。HIV感染者の半数以上が抗ウイルス薬を複数組み合わせて飲む抗レトロウイルス療法を受けていたのは、初めて。抗レトロウイルス療法ではHIVを死滅させるのではなく、その増殖を抑えます。

 国連合同エイズ計画のミシェル・シディベ事務局長は、「2020年までに3000万人に治療を施すとの目標達成が軌道に乗りつつある。エイズを制御することができるようになり、保健衛生面での効果も改善し、各国も以前より強くなっている」と述べました。

 国連は、2030年までにエイズの流行を終わらせるとの計画を掲げ、全患者に抗レトロウイルス療法を行うことを目指しています。

 1980年代にエイズの発症例が拡大し始めて以来、これまでに計7610万人がHIVに感染し、約3500万人がエイズにより死亡しています。

 

 2017年7月21日(金)