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■人工知能を使う腕時計型端末で熱中症予防 富士通などが開発

 

 真夏の炎天下でも屋外での作業が必要な職場で、熱中症の対策に役立ててもらおうと、危険性が高まっていると判断すると振動などで知らせる、腕時計型の端末が開発されました。

 熱中症を防ぐという腕時計型の端末は、建設工事や警備、それに農作業など、真夏の炎天下でも屋外で作業をする職場向けに、大手電機メーカー「富士通」などが開発しました。

 この端末を前腕に着けると、心拍数や運動量、歩数、発汗量、それに周辺の気温や湿度などを7つのセンサーで感知してデータとして蓄積します。そして、熱中症にかかる危険性が高まっていると判断すると、内蔵のバイブレーターが振動して本人に知らせます。

 さらに、オフィスにいる上司のパソコンやスマートフォンなどにも危険の度合いを4段階に分けて通知し、休憩や水分補給などの迅速な対応を促すことができる仕組みです。

 このシステムには人工知能(AI)が使われ、事前に学習した危険性と端末で集めた個人ごとのデータを掛け合わせることで判断の精度を高めているということです。

 端末を開発した富士通川崎市の工場では、6月から警備員の熱中症対策にこの端末を導入しており、7月末から企業向けに販売する予定だということです。

 1個の価格は数万円を見込み、初年度は1万個の売り上げを目標とします。2020年東京五輪パラリンピックに向け、選手だけでなく観客にもニーズがあるとみており、販促に力を入れる考えです。

 工場で警備員を務める63歳の男性は、「午前中は日陰がなく暑いので、端末を着けていれば何かあった時にすぐにわかるので安心です」と話していました。

 富士通の北村卓也さんは、「端末を使ってデータを集めることで一人ひとりに合った熱中症対策を取ることができるようになると思う」と話しています。

 

 2017年7月19日(水)