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■統合失調症、脳のしわの入り組みが複雑だと高リスクに 富山大などが共同研究で発見

 

 脳のしわが複雑に入り組みすぎていると統合失調症の発症リスクが高い可能性があることを明らかにしたと、富山大学病院の鈴木道雄教授(精神神経科学)らの研究チームが11日付のアメリカの医学誌「Biological Psychiatry」(電子版)に発表しました。

 東京大学東北大学などとの共同研究。

 統合失調症は、幻聴を主とした幻覚、妄想、思考障害、奇異な行動、感情の鈍麻、意欲の欠乏、社会性の低下などさまざまな症状を伴う精神疾患で、以前は精神分裂病と呼ばれていた病。早期の発見、治療が有効とされ、研究チームは「統合失調症の早期診断につながる一歩になれば」と期待しています。

 研究チームは、軽度の幻覚や幻聴などがあり、典型的な統合失調症の発症リスクが高いとされる104人と、健常者104人について、脳の磁気共鳴画像装置(MRI)のデータを収集。脳の外側の表面積と、内側に入り組んだ部分の表面積から、しわの入り組み具合を計算して比較しました。

 その結果、発症リスクが高いとされる人のほうが健常者に比べ、大脳皮質の広い範囲でしわが複雑に入り組んでいることがわかりました。

 さらに、発症リスクが高いとされる人の経過を観察。2年以上追跡できた90人のうち、発症した21人と発症しなかった69人を比較したところ、発症した人では左の後頭葉で、しわがより複雑になっていました。

 

 2017年7月12日(火)