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■緑茶や納豆、キウイの成分に寿命延ばす効果 名古屋大学などが発見

 

 緑茶やウーロン茶、納豆、豆腐、キウイ、パセリ、ピーマンなどに多く含まれる「ピロロキノリンキノン(PQQ)」という成分に、寿命を延ばす効果があることが小型動物を使った実験でわかったと、名古屋大学大学院理学研究科の森郁恵教授や、久留米大学医学部、愛知医科大学医学部、三菱ガス化学などの共同研究チームが発表しました。

 研究成果は、4日付のイギリスの科学誌「Journal of Cell Science」に掲載されました。

 ピロロキノリンキノンは、1970年ころに発見された化合物。その後の研究で、抗酸化作用や神経の保護に効果のあることがわかっており、サプリメントや化粧品などに活用されています。

 また、栄養学的にも重要な物質であることがわかり、1989年には、ピロロキノリンキノンを餌(えさ)から除いたマウスは、発達不全、 生殖能力低下、骨不全などの早期老化を現すような症状を示すことが報告されています。しかし、動物の寿命への効果は不明でした。

 実験では、人間と似たDNA配列を持つ体長約1ミリの線虫を使用。ピロロキノリンキノンを成虫に成長した後の線虫に与えて経過を観察したところ、平均寿命が12・8日から16・8日に3割程度延びたのが確認されました。ピロロキノリンキノンの効果で、細胞に低濃度の活性酸素が発生することにより、生体の防御機能が強化されたといいます。

 また、人の培養細胞を用いた実験でも、ピロロキノリンキノンの効果で、細胞に低濃度の活性酸素が発生することが確認されたといいます。

 森教授は、「寿命が延びる効果だけでなく、メカニズムにも踏み込めたことが大きい。人間の健康寿命を延ばすための研究にも応用が期待できる」としています。

 

 2017年7月9日(日)