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■先天梅毒で新生児5人死亡 妊婦の未検診、母子感染の要因に

 

 2011年~2015年の5年間に、21人の新生児が妊婦からの母子感染による「先天梅毒」と診断され、うち5人が死亡、4人に後遺症があったとの調査結果を、日本産科婦人科学会が4日までにまとめました。

 梅毒は発見すれば投薬で治せるものの、妊婦健診を適切に受けなかったため、母子感染につながったとみられます。

 調査に参加した日本大学の川名敬教授(産婦人科学)は、「経済的な事情で健診を受けられない人がいる。費用の免除など社会的な支援が必要だ」と強調し、「望まない妊娠のため健診を受けない人がいることも、先天梅毒の発生の要因になっている」と指摘しています。

 産婦人科の高度な医療を提供できる全国257病院を調査。妊婦166人の感染者がいたことがわかり、うち4分の1は定期的に健診を受けておらず、胎盤を通じて新生児に感染した可能性があります。

 梅毒はトレポネーマという微生物による性感染症で、大人では初期は性器や唇などに、しこりやリンパ節のはれが出て、進行すると全身に赤い発疹ができます。新生児が先天梅毒になると死産または早産になるほか、心臓や目、耳の障害を引き起こすことがあります。

 昨年1年間に報告された梅毒の患者数は約40年ぶりに4000人を超え、20歳代女性の感染が急増しています。

 

 2017年7月5日(水)