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■歯科医療機関の半数、歯を削る医療機器を使い回し 厚労省の調査で判明

 

 全国の歯科医療機関の半数近くが、歯を削る医療機器を患者ごとに交換せずに使い回している可能性があることが、厚生労働省研究班(代表=江草宏・東北大学歯学部教授)が2017年に実施した調査で明らかになりました。

 滅菌しない使い回しが7割弱だった5年前の調査に比べて改善したものの、院内感染のリスクが根強く残る現状が浮き彫りになりました。

 調査は、歯を削るドリルを取り付ける「ハンドピース」と呼ばれる柄の部分の管理について尋ねたもの。治療時に患者の口に入れるため唾液や血液が付着しやすく、使い回せば細菌やウイルスを次の患者に感染させるリスクがあります。日本歯科医学会の指針は、患者ごとに機器を交換し、高温の蒸気発生装置で滅菌するよう定めています。

 調査は日本歯科医師会の会員1000人に郵送で行い、2017年2月までに700人から回答を得ました。機器について「患者ごとに交換」と答えたのは52%。5年前の2012年調査の31%に比べて、21ポイント増えました。

 一方、指針に沿わずに「感染症患者とわかった場合」「血液が付いた場合など」に交換するとしたのは、それぞれ17%、16%。13%は滅菌せずに「消毒薬でふく」と回答しました。

 厚生労働省歯科保健課は、「改善傾向にあるが満足できる水準ではない。講習会などを通じ、院内感染対策の重要性を知ってもらう必要がある」と話しています。

 

 2017年7月3日(月)