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■医療用ES細胞、今年中にも作製へ 京大の計画を厚労省専門委も了承

 

 再生医療に用いるため、体のさまざまな細胞に変化できる人のES細胞(胚性幹細胞)を作製する京都大学の研究チームの計画を7日、厚生労働省の専門委員会が了承しました。

 文部科学省の委員会の了承も得られており、医療用ES細胞の作製が国内で初めて動き出します。

 神経や筋肉などの細胞や組織になる能力と無限に増殖する能力を併せ持つES細胞は、人の受精卵を壊して取り出した細胞から作るため、倫理的に問題があると指摘され、国は2014年に受精卵を提供する人の同意を得ることなどを条件に、医療目的で作製することを認める指針を作りました。

 京都大は、不妊治療で使われなくなった受精卵を京都市内の医療機関から患者の同意を得た上で譲り受け、再生医療に使うためにES細胞を作製する計画を国に申請し、7日に開かれた厚労省の専門委員会で審査が行われた結果、指針に適合しているとして承認されました。

 京都大は今後、厚生労働大臣文部科学大臣の了承を正式に得た上で、医療機関への提供に向けてES細胞の作成を進めていくことにしています。年内に1種類、10年間に約20種類のES細胞を作製するのが目標で、京都大は早ければ年度内にも国内の研究機関や企業への提供を始めます。

 京都大の末盛博文・准教授(幹細胞生物学)は、「再生医療の新たな選択肢が増えることには大きな意義があり、ES細胞は品質のばらつきが少ない利点がある。丁寧な説明を心掛け、新しい治療法の開発につなげていきたい」としています。

 

 2017年6月8日(木)