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■尿酸値が正常範囲内でも、腎機能低下に要注意 大阪市立大が解明

 

 激痛に見舞われる「痛風」を引き起こすことで知られる尿酸は、その値が正常範囲内であっても高めだったり低めだったりすると腎臓の機能低下を招く恐れがあると、大阪市立大学の津田昌宏講師(腎臓内科学)の研究チームが1日、アメリカの専門誌電子版に発表しました。

 津田講師は、「尿酸の数値が正常ならよいとするのではなく、より適正な状態に近付けることが重要」としています。

 日本痛風核酸代謝学会の指針によると、尿酸値は血液成分の血清100ミリリットル当たり7ミリグラムを超えると高尿酸血症とされ、2ミリグラム以下だと低尿酸血症とするのが一般的。

 研究チームは、腎臓の提供者(ドナー)候補で、尿酸値が正常範囲内にある20~70歳代の約50人の検査データを分析しました。

 その結果、尿酸値が6ミリグラムを超えたり、3・5ミリグラム未満だったりする場合に、腎臓へとつながる微細な動脈で血液が流れる際の抵抗が高まり、腎臓の機能が低下するケースがあることがわかりました。

 尿酸値は、高いと痛風が起きやすく、高血圧や糖尿病などのリスクが高まり、低いと急性腎不全になる可能性があるとされます。痛風は、高尿酸血症が原因となって、足の親指の付け根の関節、時に足、ひざの関節が痛む発作症状で、「風が吹いても痛い」といわれるほど激しい痛みを感じます。痛みの発作は、尿酸が尿酸塩結晶となって関節にたまり、この結晶を異物と判断した白血球が攻撃して起こるといわれています。

 研究チームは今後、尿酸が血流の抵抗を高める仕組みの解明を進めるといいます。

 

 2017年6月4日(日)