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■動力不要の健常者向け歩行支援機を発売 今仙電機製作所

 

 自動車部品メーカーの今仙電機製作所(愛知県犬山市)は1日、電気やモーターを使わず、腰と両足の膝上に固定するだけで歩くことを楽にする無動力歩行支援機「aLQ(アルク)」の販売を東京や関西、東海地域の百貨店で開始しました。

 9月からは、全国の百貨店などやインターネットでも販売します。

 障害者やリハビリ用ではなく、筋力が落ちた高齢者を中心とする健常者が日常生活で使える歩行支援器具は、世界初といいます。

 二足歩行ロボットの研究に取り組む名古屋工業大学名古屋市)の佐野明人教授が研究する、重力をうまく活用して歩くための足の構造原理「受動歩行理論」を元に、2014年に今仙電機製作所が発売したモーターなどの動力装置を不要にした介護向けの歩行支援機「ACSIVE(アクシブ)」の技術を基に、健常者が気軽に使える仕様にしました。

 アルクは簡単に着脱できるシンプルな構造で、動力装置がないため充電の必要がなく、歩行中も静か。重さは片足380グラム、両足760グラムと軽量で、足に合わせた長さ調整機能付きのフリーサイズ。

 腰骨の横に付ける「腰ユニット」のフックをベルトに掛け、腰ユニットから伸ばしたアルミパイプの先端を太ももに固定します。歩く際に足を交互に踏み出す動作で生まれる振り子の動きに合わせて、腰ユニットに入っているバネが伸び縮みし、その反動を利用して足運びをサポートする仕組みで、歩行効率が20%向上するといいます。

 坂道や階段の上り下りの負担を減らし、高齢者らがつまずきにくくする効果があるほか、健康作りのためにハイキングやウォーキングを楽しむ若者も使えます。

 佐野教授は、「歩く原理に着目し、自動車製造の技術を応用した産学連携の製品のため、最小限の介入で歩行が支援できる。機械に歩かされている気がしない」と話しています。

 今仙電機製作所によると、アルクを着けると、歩幅が広くなったり、歩行速度が速くなったりするものの、歩行時の心拍数上昇は抑えられ、疲労が軽減するといいます。

 価格は4万6000円(税別)。2019年度に2万7000台の販売を目指します。問い合わせは、今仙電機製作所0120・80・2721へ。

 

 2017年6月3日(土)