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■運動の後の乳製品摂取、生活習慣病の改善や予防の可能性も 信州大学が研究

 

 運動をした後に牛乳やヨーグルトなどの乳製品を摂取すると、運動だけを行うより筋力が増加し、生活習慣病の改善や予防につながる可能性があるという研究結果を、中高年の健康づくりに取り組んできた信州大学の研究チームがまとめました。

 信州大学大学院医学系研究科の能勢博教授らの研究チームでは、汗ばむ程度の速歩きとゆっくりとした歩きを3分ごとに交互に行う「インターバル速歩」という運動を半年以上続けている55歳から75歳の女性37人を、「運動だけのグループ」、「運動の直後に6ピースのチーズ1個またはカップのヨーグルト1個を食べるグループ」「運動の直後にチーズ1個とヨーグルト2個を食べるグループ」という3グループに分け、それぞれ週4回、5カ月間、続けてもらい、運動の後に乳製品を摂取することで体にどのような効果が現れるか調べました。

 その結果、インターバル速歩の直後、チーズ1個とカップのヨーグルト2個を摂取したグループでは、5カ月後の筋力が平均で8%増加しました。一方、運動だけのグループと、乳製品の摂取が少なかったグループでは、大きな効果がみられず筋力はほとんど変わりませんでした。

 また、乳製品の摂取が多かったグループでは、生活習慣病につながる慢性の炎症反応を引き起こす「NFKB1」と「NFKB2」という2つの遺伝子の働きが、それぞれ平均で29%と44%抑えられていました。

 能勢教授は、「安くて誰にでも手に入る乳製品を運動の後に多めに摂取すれば、筋力がより上がって、生活習慣病のいろんな症状を改善したり予防したりできると考えられる。具体的には、ややきついと感じる運動を1日15分行った後にタンパク質を10〜12グラム程度摂取し、週に4日ほど2カ月くらい続ければ、効果が期待できる」と話しています。

 

 2017年5月28日(日)