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健康創造塾

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■iPS細胞、作製の効率化に成功 京大、マウス実験で成功率5割に

 

 さまざまな細胞に変化する能力を持つiPS細胞(人工多能性幹細胞)を効率的に作製する方法を発見したと、京都大学iPS細胞研究所の山本拓也講師(分子生物学)らの研究チームが発表しました。

 作製に必要な遺伝子の組み合わせを替えることで、マウスの細胞を使った実験では、iPS細胞に変化する割合を従来の数%から50%程度まで向上させることができました。

 論文は3日、アメリカの科学誌「セル・メタボリズム」(電子版)に掲載されました。

 iPS細胞は数種類の遺伝子を皮膚や血液などの細胞に導入し、受精卵に近い状態に「初期化」して作製しますが、効率は低く、遺伝子を導入した細胞の数%しかiPS細胞にならず、異常な細胞が多くできます。

 研究チームは効率化を図るため、16種類の候補遺伝子を選定。これまで使用していた4種類のうち、1種類を「Zic3」と「Esrrb」という2種類の遺伝子に替えました。

 計5種類を導入することで、マウス実験では高品質のiPS細胞を高い効率で作製できました。2種類の遺伝子が細胞の状態をバランスよく制御し、さまざまな細胞になれる状態に戻す初期化を相乗的に促したとみられます。

 山本講師は、「作製効率を上げることで、将来的により高品質なヒトiPS細胞の作製につなげたい」と話しています。

 

 2017年5月5日(金)