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■20歳代の勤務医は週50時間を超えて労働 厚労省が医師の働き方を調査

 

 病院や診療所に勤務する20歳代医師の1週間の勤務時間は男女とも平均50時間を超え、ほかに救急搬送など緊急の呼び出しに備えた待機時間も12時間以上に及ぶことが4日、厚生労働省研究班の調査で明らかになりました。

 厚労省は、「若手を中心とする医師の過酷な長時間労働の実態が示された」と指摘。医師の地域偏在を解消し、看護師や事務職に仕事を分担させるなど、医師の労働環境改善に向けた検討を進めます。

 専門家からは、「仕事の振り分けなどにより個々人の負荷を減らすべきだ」との意見も出ています。

 厚労省は昨年12月、全国約1万2000の医療機関に勤務する医師約10万人を対象に、働き方の実態を尋ねる調査票を送付。昨年12月の1週間に、何時間働いたかなどの記入を依頼し、1万5677人が郵送で回答しました。

 その結果、男性の常勤医師の平均勤務時間は、20歳代が週に57・3時間だったことが判明。30歳代も56・4時間だったほか、40歳代は55・2時間、50歳代は51・8時間で、60歳代は45・5時間でした。

 女性の常勤医師の場合は20歳代が53・5時間で、30歳代が45・2時間、40歳代41・4時間、50歳代44・2時間、60歳代が39・3時間でした。

 年代にかかわらず週60時間を超えて勤務していた常勤医師は、男性27・7%、女性17・3%に上りました。診療科別では、救急科が最長の55・9時間で、精神科は43・6時間と差がみられました。

 医師の地域偏在の解消が課題となる中、政令指定都市、県庁所在地などの都市部以外の地方勤務の意思を問うと、20歳代の60%、全体の44%が「ある」と回答しました。「ない」と答えた人にその理由を聞くと、「労働環境への不安」が各年代で上位でした。

 厚労省の担当者は、「休みを確保できるなど環境を整えれば偏在は解消できる」と話しています。

 

 2017年5月5日(金)