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■生活習慣病の予防・改善に熟成ニンニク抽出液が有用 湧永製薬が研究発表

 

 湧永製薬(大阪市淀川区)は、このほど熟成ニンニク抽出液が生活習慣病の予防・改善に有用であるとする研究成果を発表しました。

 糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病が進行すると、大動脈に脂質が沈着し、動脈が狭く硬くなり動脈硬化症につながります。そこで血管への脂質沈着について、熟成ニンニク抽出液が及ぼす作用をマウスを使って実験しました。

 実験期間は12週間。対象を普通食を与えた正常マウスのグループ、普通食を与えた動脈硬化マウスのグループ、熟成ニンニク抽出液を混ぜた餌を与えた動脈硬化マウスのグループという3グループ(1グループ当たり6~7匹)に分けました。

 結果は、動脈全体に対する脂質沈着面積が正常マウスのグループに比べ、普通食を与えた動脈硬化マウスのグループは約90倍の広さになっていました。一方、熟成ニンニク抽出液を混ぜた餌を与えた動脈硬化マウスのグループは、普通食を与えた動脈硬化マウスのグループより22%の減少がみられました。

 熟成ニンニク抽出液が動脈への脂質沈着を抑制し、動脈が硬くなりにくいことを示唆しています。

 次に、糖尿病に関与する血中タンパク質の糖化と肥満抑制因子についても実験しました。血中タンパク質は高血糖が続くと糖化し合併症を引き起こすものであり、肥満抑制因子は糖尿病が進行すると減っていきます。

 実験期間は19週間。対象を普通食を与えた糖尿病マウスのグループ、熟成ニンニク抽出液を混ぜた餌を与えた糖尿病マウスのグループという2グループに分けました。

 結果は、熟成ニンニク抽出液を混ぜた餌を与えた糖尿病マウスのグループが、普通食を与えた糖尿病マウスのグループに比べ20%の糖化タンパク質の減少となりました。肥満抑制因子は、熟成ニンニク抽出液を混ぜた餌を与えた糖尿病マウスのグループが、普通食の糖尿病マウスのグループより93%の増加となりました。

 高血糖で起きる障害を防ぐ働きを示唆しています。

 湧永製薬の主幹研究員、森原直明さんは、「熟成ニンニク抽出液だけで複数の働きを持つため医薬品とは異なる薬効の可能性があり、今後も研究を進める」と話しています。

 熟成ニンニク抽出液は、生ニンニクを長期抽出・熟成したエキス(液体)。生ニンニクを熟成させることにより、その刺激性や臭いが低減されるとともに、生ニンニクにはほとんど含まれないSーアリルシステインなどの有用成分が含まれます。

 また、湧永製薬は1月から、熟成ニンニク抽出液を配合したサプリメント「キョーリック」の国内販売を開始しています。キョーリックは海外子会社のワクナガ・オブ・アメリカを通じて、世界50カ国以上で販売実績のあるブランドで、年間20億から30億円規模と推定されているアメリカのニンニクサプリメント市場で6割の市場占有率(シェア)を持っているといいます。

 

 2017年5月1日(月)