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健康創造塾

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■化学工場で6人が肺疾患、有機粉じん吸引が原因か 厚労省調査へ

 

 厚生労働省は28日、整髪料や医薬品などの原料となる粉末状の有機化学物質を製造する化学工場で、請負業者の男性作業員6人が間質性肺炎などの肺疾患を発症したと発表しました。

 作業場で高濃度の有機粉じんが発生しており、作業員が吸引したとみられます。厚労省は今後、発症原因の究明を進めます。

 厚労省によると、化学工場が製造していたのは、アクリル酸系ポリマーの一種で、整髪料などの増粘剤として使われる粉末状の有機化学物質「架橋型アクリル酸系水溶性高分子化合物」。発症した6人は、袋詰めや運搬などを担当する請負業者の20~40歳代の男性社員で、勤務歴は1~5年。

 請負業者による2012年4月~2016年3月の健康診断で、間質性肺炎肺気腫気胸などの肺疾患が相次いで見付かったといいます。

 作業員にはマスクが配布されていましたが、着用が不十分だったために吸引した可能性があります。6人以外に少なくとも19人が働いており、厚労省は健康診断を実施するよう請負業者に要請しました。

 ただし、化学工場ではこの化学物質を30年以上前から製造し、これまでに問題は報告されていませんでした。厚労省は「注意喚起が目的」として、企業名や所在地を明らかにしませんでした。

 また、厚労省は化学物質の有害性は確認されていないものの、健康被害を引き起こす恐れもあるとして、問題が起きた企業を含む、同様の化学物質を製造、輸入する国内の4社に対して、作業員のマスク着用など粉じんの吸入を防ぐ対策の徹底を要請しました。

 

 2017年4月28日(金)