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■マラリアワクチンの大規模接種を開始 WHO、アフリカ3カ国で

 

 世界で毎年、数十万人が命を落としている感染症マラリアへの対策として、世界保健機関(WHO)はイギリスの製薬会社が開発した世界初のワクチンを各国に推奨するかどうか判断するため、来年からアフリカで大規模な接種を実施してデータを集めることになりました。

 マラリアは蚊が媒介する感染症で、2015年には世界で2億1200万人が感染し、約43万人が死亡しました。かつては世界各地にみられましたが、治療薬の普及などに伴い、現在は感染者の90%がアフリカ大陸のサハラ砂漠以南に集中。特に5歳未満の子供の死亡率が高く、国連は2040年までの制圧を目指していますが、感染しないように予防するワクチンの開発と実用化が鍵となります。

 マラリアへの対策としてWHOは24日、イギリスの大手製薬会社、グラクソ・スミスクラインが開発したワクチンを各国に推奨するかどうか判断するため、来年からアフリカで大規模な接種を実施し、データを集めると発表しました。

 このワクチンで効果を高めるためには4回の接種が必要となるため、医療や保健が不足している地域でどれだけ接種が達成できたかや、ワクチンの予防的効果などについて調べるということです。

 対象となるのは、ケニアとガーナ、マラウイの3カ国の生後5カ月から17カ月の子供で、合わせて30万人以上が接種を受ける見通し。

 WHOは接種の開始から5年をめどに、推奨に向けた結論を出したいとしており、予防に成功すれば人類を長年苦しめてきたマラリア制圧へ大きな一歩となります。ワクチンの効果については欧州連合(EU)の専門機関が2015年、肯定的な評価を示しています。

 WHOのアフリカ地域担当者は、「マラリアのほかの対策と合わせれば、アフリカで何万人もの命を救えるかもしれない」と話しています。

 

 2017年4月26日(水)