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健康創造塾

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■国内初、人畜共通感染症のオウム病で妊婦が死亡 厚労省が発表

 

 厚生労働省は9日までに、オウムやインコなど鳥類のふんを介して感染する「オウム病」(クラミジア肺炎)を発症した妊婦が死亡していたことを明らかにしました。

 オウム病は高齢者などで数年に1度、死亡例が報告されていますが、妊婦の死亡例は初めてとみられます。

 厚労省日本医師会を通じて、産婦人科医らに情報を提供しました。

 オウム病は本来、動物の疾患であり、人はウイルスに近いクラミジア・シッタシという微生物に感染したオウムやインコなどの鳥類から感染する人畜(人獣)共通の感染症の1つです

 病原体がオウムから初めて分離されたことからオウム病と名付けられましたが、インコ、ハト、ニワトリ、ガチョウ、シチメンチョウ、アヒルなどオウム以外のペット鳥、家禽(かきん)類、野鳥でもクラミジア・シッタシに感染した鳥が確認されています。

 感染した鳥はふん中にクラミジア・シッタシを排出し、この乾燥したふんがホコリや羽毛などとともに舞い上がり、人はそれを吸入することで感染します。一般的には、1~2週間の潜伏期間の後、急な発熱や頭痛、せきなど風邪やインフルエンザに似た症状が出て、気管支炎や肺炎を発症。重症化して死亡することもあります。

 厚労省によると、毎年数十人ほどの感染報告があるといいます。

 今回感染が確認された妊婦は、妊娠24週に発熱のため入院。意識障害などがみられ、その後死亡しました。日本医療研究開発機構の妊婦の感染症に関する研究班が死後、体内からオウム病の原因となるクラミジア・シッタシを検出し、厚労省に報告しました。

 海外ではオウム病による妊婦の死亡例が報告されていますが、国内ではこれまで報告はありませんでした。

 厚労省は、「妊娠中は抵抗力が弱くなる。胎児に影響を与える場合もあるので、ペットなど動物との密接な接触は控えてほしい」と呼び掛けています。

 

 2017年4月10日(月)