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健康創造塾

各種の健康情報を発信

■世界の喫煙者9億3000万人、死者640万人 国際的な研究グループが調査

 

 2015年の日常的にたばこを吸う人の総数は世界全体で10億人近くに上り、640万人がたばこが原因で死亡したとみられることが、国際的な研究グループの調査でわかりました。

 この調査は、アメリカやイギリス、それに日本などの研究者で作る研究グループが、世界保健機関(WHO)などから得られる健康や喫煙に関する2800以上のデータを分析して行い、イギリスの医学雑誌「ランセット」に5日付けで発表しました。

 それによりますと、2015年に195の国や地域で、たばこを日常的に吸う人はおよそ9億3300万人に上り、1990年の8億7000万人から7%増加しました。

 喫煙率は、男性が25・0%、女性は5・4%となっています。1990年には、喫煙率は男性が34・9%、女性は8・2%でしたが、たばこの値上げや若者への教育などの対策が進められた結果、多くの国で男女ともに喫煙率が下がったと指摘しています。

 一方で、2015年に心臓の病気や肺がんなど、たばこが原因で死亡したとみられる人は、1990年より4・7%増加し、およそ640万人に上るということです。世界人口の増加が原因とみられています。

 国別では、たばこが原因で死亡したとみられる人は中国が最も多い177万人、続いてインドが74万人、アメリカが47万人などとなっており、日本は6番目に多い16万6000人となっています。世界の死者のうち、10人に1人がたばこが原因で死亡しており、その半数を中国、インド、アメリカ、ロシアのわずか4カ国が占めています。

 この4カ国にインドネシアバングラデシュ、フィリピン、日本、ブラジル、ドイツを加えた国々が、世界のたばこ消費量の3分の2を占めています。

 WHOは、サハラ以南のアフリカでたばこを吸う人の数について、2025年までに2010年比で50%増加するとの見通しを示しています。

 研究グループは、「喫煙率が高いままの国もあり、多くの人の死を防ぐために、より効果的な政策や法制度の整備などの対策を進める必要がある」としています。

 WHOは、「たばこは製造者が意図した通りの用法で使用したとしても、大勢の命を奪う唯一の合法ドラッグ」と指摘し、「禁煙しなければ、毎日たばこを吸う人の半数が早死にする」と推定しています。

 

 2017年4月9日(日)