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■京大、医療用のES細胞を作製へ 厚労省に計画を申請

 

 臨床研究など再生医療用に使うためのES細胞(胚性幹細胞)を人の受精卵から作製する計画を、京都大学の研究チームが2日までに厚生労働省に申請しました。

 不妊治療で使わなかった受精卵の提供を受けて、10年で約20種類の細胞株を作製します。

 受精卵を壊して作るES細胞は生命倫理上の議論があり、臨床研究など再生医療向けの作製が国の指針で禁止されてきましたが、2014年に厚労省が改正した臨床研究指針で認められました。

 4月19日に開く厚労省の専門家委員会で審査し、承認されれば国内初となり、臨床応用に向けた研究が本格化します。

 ES細胞はiPS細胞(人工多能性幹細胞)と同様に、さまざまな臓器や組織に変化する能力を持つ万能細胞で、すでに京大や国立成育医療研究センターが作製しているものの、主に動物実験など基礎研究用に限っていました。

 北米やイギリスでは、目の難病などを治療するためにES細胞を使う臨床試験(治験)が実施されています。血液などに遺伝子を導入して作製するiPS細胞はがん化の懸念があり、再生医療への応用ではES細胞のほうが安心と考える研究者もいます。

 医療用のES細胞は国立成育医療研究センターが作製したことがありますが、臨床研究指針が改正されてやり直しになりました。同センターも近く、計画を申請する見通しです。

 

 2017年4月3日(月)