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健康創造塾

各種の健康情報を発信

■マンモグラフィー検診に不向きな「高濃度乳房」、通知2割 厚労省が全国調査

 

 自治体が実施する乳がん検診のマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)で異常が見えにくい「高濃度乳房」の問題で、厚生労働省は27日、自治体の通知に関する初の全国調査結果を公表しました。

 約1700市区町村のうち、乳房のタイプを通知しているのは230自治体で、通知予定の115自治体と合わせて2割が対策に動いていました。厚労省は今後、適切な通知法の検討を始める方針です。

 高濃度乳房は、乳腺組織の密度が高いために乳房全体が白く写り、乳がんが見えにくいため、高濃度乳房のタイプであることを受診者に通知すべきだとの指摘が上がっていました。自治体が実施する乳がん検診の対象である40歳以上では、約4割に高濃度乳房がみられるというデータもあります。

 同日開かれた「がん検診のあり方検討会」で報告されました。「通知」2割という結果について、厚労省の担当者は「低い数字ではない」と説明しました。

 一方、乳がん検診の受診者に、がんの有無を判別しづらいマンモグラフィーの弱点をカバーする超音波検査があると補足して伝えるなど、その後の対処法を示す自治体は半数にとどまり、情報提供の方法など課題も浮き彫りとなりました。

 がん検診のあり方検討会では、高濃度乳房を含む乳房のタイプについて受診者の86%が「知りたい」とした川崎市の調査(回答者約1000人)の結果も紹介されました。

 座長の大内憲明・東北大学教授は、「国として何らかの提言をまとめる必要がある」と強調。厚労省は、設置が検討されている高濃度乳房に関する研究班の議論を踏まえ、通知のあり方を模索していくとしました。

 

 2017年3月29日(水)