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■うつ病患者の35%、症状の自覚から半年以上を要して受診 製薬会社が調査

 

 うつ病の症状を最初に感じた人の35%は医療機関を受診するまでに半年以上を要したことが、製薬会社の日本イーライリリー(神戸市中央区)の調査で明らかになりました。

 受診までに半年以上を要した理由は「自分の頑張りや気持ちの持ちようで不調を解決できると思ったから」がトップで、うつ病に対する理解の不足が受診を遅らせている実態が浮き彫りになりました。

 うつ病と診断され、現在は社会生活に復帰しているか、復帰に向けて準備をしている20~60歳代の男女に昨年11月、インターネットを通じて質問し、計517人から回答を得ました。設問や分析は、精神科医と、精神疾患がある当事者・家族を支援するNPO法人「地域精神保健福祉機構」(千葉県市川市)が監修しました。

 うつ病の症状を最初に感じてから医療機関の受診までにどれくらいの期間を要したかを尋ねると、「1年以上 」が27・3%、「6カ月〜1年未満 」が7・7%、「3カ月〜6カ月未満」が12・8%、「1カ月〜3カ月未満 」が24・8%、「2週間〜1カ月未満」が16・4%、「2週間未満」が11・0%となりました。

 受診までに半年以上を要した181人に理由を複数回答で尋ねると、「自分の頑張りや気持ちの持ちようで不調を解決できると思ったから」が45・9%で、「性格の問題で病気ではないと思ったから」が35・4%、「疲労が原因で、少し休めば解決すると思ったから」が31・5%、「病気かもしれないとは思ったが、受診に抵抗があったから」が28・2%、「病気かもしれないとは思ったが、時間的余裕がなかったから」が6・6%でした。

 診断前の病気に対する認識については、回答者の59・8%が「自分がうつ病になる可能性があるとは思っていなかった」と回答。

 うつ病の症状として「気分の落ち込み、眠れない、食べられない」は72・3%が理解していましたが、「だるい、重い、さまざまなところが痛い」も症状であると理解していた人は50・3%でした。

 うつ病を周囲に伝えたかについては、配偶者にも伝えなかった人が10・5%、親に伝えなかった人が30・5%いました。知らせた後に、回復に役立った周囲の人の行動では「普段通りに接してくれた」ことがトップでした。

 

 2017年3月27日(月)