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■がんの6割、遺伝子の複製ミスが主因 肺がん、胃がんは予防が有効

 

 肺がんや胃がんは、たばこや食事などの環境要因で起きやすく予防が有効なものの、脳腫瘍や乳がん前立腺がんなど多くのがんは、細胞分裂の際に誰にでも起きる遺伝子の複製ミスが主な原因だとする研究結果をアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の研究チームが24日、アメリカの科学誌サイエンスに発表しました。

 がん全体でみると、6割が遺伝子の「不運」な複製ミスによるものだといいます。

 研究チームは、「遺伝子の複製ミスは、タイプミスと同じで一定の割合で必ず起きる。がんとの戦いに勝つには、予防だけでなく、早期発見が重要だ」と訴えています。

 がんの原因には大きく分けて、大気汚染、紫外線、喫煙、食事、ウイルス感染といった環境要因、親から受け継いだ遺伝要因、自然に起き、防ぐことの難しい遺伝子の複製ミスの3つに分けられます。

 研究チームは国際がん研究機関に登録された世界69カ国のがん患者のデータベースやイギリスののデータなどを使って、32種のがんについて3つの原因の寄与度がどの程度になるか調べました。

 この結果、全体ではがんを引き起こす遺伝子変異の66%は複製ミスが原因なのに対し、環境要因は29%、遺伝要因は5%であることが明らかになりました。複数の遺伝子変異がなければがんを発症しないことを考慮すると、環境や生活スタイルを改善することでがんの42%は防げると見積もりました。

 種類別では、肺がん、胃がんは環境要因の寄与する度合いがそれぞれ66%、55%と高いことが明らかになりました。一方、前立腺がんや乳がんは環境要因の割合が低かったのに対し、遺伝子の複製ミスが96%、83%と高くなりました。

 

 2017年3月25日(土)