健康創造塾

各種の健康情報を発信

■ブラジル、食肉不正販売で輸出禁止 日本など各国に影響

 

 ブラジルの食肉加工業者が衛生基準を満たしていない食肉などを販売していたとされる問題で、農林水産省厚生労働省は、ブラジルの捜査当局から捜索を受けた2社からの食肉の輸入手続きを21日から検疫の段階でいったん止める「保留」の措置を取り、日本国内に流通しないようにしています。

 農水省によりますと、ブラジルは日本にとって鶏肉の主な輸入先で2015年度の輸入量は42万6000トンで鶏肉の輸入量全体のおよそ8割を占めています。

 日本では鶏肉の消費量のおよそ3割を輸入に頼っているということで、農水省は「今のところ鶏肉は国内に在庫があるため、直ちに大きな影響が出ることはないとみている。ただ、今後、影響が広がらないかどうかブラジルでの捜査の状況など情報収集を進めていきたい」としています。

 一方、大手商社の三菱商事によりますと、食肉の輸入手続きで「保留」の措置を受けたブラジルの2社のうち、1社と取り引きがあるということです。このため三菱商事は現在、現地からの情報収集を進めるとともに、輸入量や国内の流通に対する影響などについて調査しているとしています。

 ブラジルの捜査当局は今月17日、政府の検査官に賄賂を払って検査を免れ、衛生基準を満たしていない食肉や加工品を国内外で販売していたとして、大手食肉加工業者2社を含む21の食肉加工業者を捜索し、業者の担当者や検査官など合わせて30人以上を拘束して調べています。

 捜査当局は2年前から捜査を進めていたとしていますが、衛生基準を満たしていない食肉などが、どれくらいの期間、どれだけの量で、国内外で販売されていたかなど、詳しい内容は明らかにしていません。

 当局は食肉加工場を閉鎖したり、スーパーの棚から製品を撤去したりしているほか、捜査対象となった21社の食肉や加工品の輸出を一時的に禁止する措置を取っています。

 ブラジルは世界有数の食肉の輸出国で、日本を含む約150カ国と取引しています。

 テメル大統領は各国の大使を呼んで冷静な対応を呼び掛けていますが、中国や南米チリがブラジル産のすべての食肉製品の輸入を一時停止したほか、欧州連合(EU)や韓国は捜査対象の21社からの輸入を停止するなど、影響が広がっています。

 

 2017年3月22日(水)