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健康創造塾

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■喫煙が原因の肺疾患、運動で予防 大阪市立大、ホルモンが作用

 

 主に喫煙が原因で肺機能が低下し呼吸が困難になる慢性閉塞性肺疾患COPD)が、運動をした際に分泌されるホルモンの働きで予防できることがわかったと大阪市立大学の研究チームが6日、国際専門誌電子版に発表しました。

 運動を取り入れた予防法や、このホルモンを利用した治療薬の開発につながる可能性があるといいます。

 研究チームによると、COPDはたばこの煙によって、酸素を取り込んだりする肺胞の破壊や、気道の炎症が生じ、息切れやせきが起こります。世界的には、がんや心疾患などに次ぐ死因の4位で、2020年には第3位になると予測されており、国内の推定患者数は500万人以上とされます。

 研究チームは、運動によって骨格筋から分泌されるホルモン「アイリシン」に着目。COPDの患者40人(平均73歳)の血中アイリシン濃度や、肺の状態を調べ、濃度が高いほど肺胞の破壊が少ないことを突き止めました。

 さらに、人の肺胞上皮細胞を使った体外の実験で、アイリシンを加えると、酸化を防ぐタンパク質が増加し、たばこの煙に含まれる酸化力の強い物質による細胞死が抑えられることも判明しました。

 研究チームの浅井一久講師(呼吸器内科学)は、「COPDは息切れのため動くのが面倒になり、運動不足になって運動機能が低下し、呼吸困難がさらに悪化するという悪循環になりがちだが、体を動かせば悪化を防げる可能性が示された。研究を進め臨床応用につなげたい」と話しました。

 

 2017年3月6日(月)