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健康創造塾

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■2030年の平均寿命、男女とも韓国がトップ 女性は世界初の90歳超と予測、イギリスで研究

 

 イギリスの大学のインペリアル・カレッジ・ロンドンと世界保健機関(WHO)の研究チームは22日までに、日本や欧米諸国、新興国など35カ国を対象にして、2030年時点に予想される平均寿命の国別ランキングをイギリスの医学誌ランセットに発表しました。

 それによると、トップは男女ともに韓国で、女性90・82歳、男性84・07歳。韓国の女性が世界で初めて、平均寿命で90歳を超えるとみられることが、明らかになりました。研究を主導したインペリアル・カレッジ・ロンドンのマジド・エザーティ教授は、「かつては90歳が平均寿命の上限と考えられていたが、その壁を越えられることが示された」と指摘しました。

 今回の研究は、35カ国の将来の平均寿命を予測するために、それぞれ異なる21種類の数学モデルを組み合わせ、過去の傾向を分析しました。この方法だと、乳幼児死亡率、喫煙率、医療面での進展度、肥満のパターンなど、平均寿命に影響するさまざまな要素をすべて間接的に考慮できるといいます。

 女性のトップ5カ国は韓国、フランス、日本、スペイン、スイス。男性のトップ5カ国は韓国、オーストラリア、スイス、カナダ、オランダ。

 日本は女性が88・41歳で3位、男性は82・75歳で11位。女性の平均寿命は現在世界トップとなっていますが、研究によると韓国とフランスに抜かれるといいます。一方、男性の平均寿命は現在世界第4位ですが、11位になる見込みで、他国の順位上昇や食生活の変化などを理由に順位を下げると予測されています。

 研究によると、韓国の長寿は喫煙率の低さや保健医療へのアクセスの高さ、幼少時の十分な栄養摂取、肥満率の低さなどが要因となって、順位上昇につながりました。

 アメリカは韓国とほぼ逆で、2030年時点に予想される平均寿命は、先進国中で最も短い女性83歳、男性80歳で、女性87歳、男性81歳のチリに抜かれ、メキシコやクロアチアと同水準。

 国民皆保険が達成されていないことや肥満率の高さなどが背景にあるとみられ、エザーティ教授は、「アメリカ社会は国全体の平均寿命が影響を受けるほど非常に不平等で、国民皆保険制度がない唯一の国でもある。さらに、身長の伸びが最初に止まった国でもあり、それはつまり幼年期の栄養について何かを物語っている」と指摘しました。

 イギリスの平均寿命は、2015年から2030年の間に、女性が83歳から85歳へ、男性が79歳から82歳へ、それぞれ延びるとみられています。

 また、研究では、2030年には人はより長生きするようになり、平均寿命の男女差はほとんどの国で縮み始めるだろうと予測しています。

 エザーティ教授は、「平均寿命が長くなる理由の多くは、幼年期の死亡件数の減少というより、65歳以上の人たちの生活の改善によるものだ」と説明し、男女差の縮小については「昔から男性の生活スタイルはより不健康で、喫煙や飲酒をしたし、交通事故や殺人も多かったため寿命がより短くなった。しかし生活スタイルが男女ともに近いものになるにつれ、平均寿命も同様に近くなる」と述べています。

 

 2017年2月23日(木)