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■中国で鳥インフルエンザの人への感染が拡大 1月に79人が死亡し、2月も8人が死亡

 

 中国で鳥インフルエンザウイルスの人への感染が拡大しています。中国の衛生当局によると、今年1月にH7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認された人は192人に上り、そのうち79人が死亡しました。2月も17日の段階で77人が感染し、8人が死亡したといいます。

 人における鳥インフルエンザウイルスへの爆発的感染は、2013年に中国で初めて確認されて以降、毎年冬から春にかけて新たな感染者が出る状況です。今年は鳥インフルエンザウイルスによる死者数が、この4年間で最高となるペースで増えており、香港衛生署衛生防護センターによると、昨年11月以降で少なくとも355人の感染が確認されたといいます。

 鳥インフルエンザウイルスは、生きている鳥や殺処理したばかりの鳥と密接に接触することで、人に感染する可能性が生じます。専門家からは、鳥インフルエンザウイルスが突然変異を起こし、人から人への接触で感染しやすくなる可能性が指摘されています。

 中国の農村や小都市では、多くの家庭でニワトリやカモ、ガチョウを飼育しており、近ごろ死亡した20歳代の女性とその娘も、生きている鳥に接触していたといいます。中国の国家衛生・計画生育委員会は、すでに中国東部、南部、南西部の一部地域で生きた家禽(かきん)類の販売を禁止し、東部の浙江省ではすべての家禽市場の閉鎖を命じました。

 中国では2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した際に、当局による爆発的感染の隠匿が発覚、市民の政府に対する信用を著しく損ねて以降、政府が伝染病の監視体制を強化しています。重慶市では2月17日に「鳥インフルエンザが見付かった」とのデマを流布した3人が、湖北省でも同様のデマを流したことで女性1人が、それぞれ警察に逮捕されています。

 こうした中、世界保健機関(WHO)は「現時点では人から人への持続的な感染が起きているという証拠はない」として、渡航の制限などを求めていませんが、各国に対し監視の徹底を呼び掛けるとともに、渡航者に対しても、感染が報告された地域で生きている鳥を扱う市場などにできるだけ近付かないことや、手洗いなどの対策を徹底するよう呼び掛けています。

 

 2017年2月22日(水)