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■アイドルが急死した致死性不整脈、AEDで救命例も 兆候が現れにくい若者では予知困難

 

 女性アイドルグループ「私立恵比寿中学エビ中)」のメンバーで8日未明に死去した松野莉奈(りな)さん(当時18歳)について、所属事務所のスターダストプロモーションは10日、致死性不整脈の疑いで亡くなった可能性が高いと公表しました。

 松野さんは体調不良のため、7日に大阪で開かれたコンサートへの出演を取りやめ、東京都内の自宅で療養していました。8日未明に容体が急変、自宅から救急車で搬送されましたが、病院で死亡が確認されました。

 私立恵比寿中学は女性8人組で、「ももいろクローバーZ」の姉妹グループとして、架空の学校「私立恵比寿中学1年B組」として「永遠に中学生」というコンセプトを掲げて活動していました。

 致死性不整脈は、心臓の拍動が速くなるタイプの不整脈によって起こる心室細動心室頻拍を指します。心臓の拍動は心臓が作る電気刺激によって起き、何らかの原因で刺激がうまく伝わらないと脈が乱れる不整脈になります。刺激が速くなるタイプの不整脈では、刺激に心臓の反応が追い付かず拍動が弱まり、血液が脳に届かなくなります。この状態が長く続くと、脳死に至るとされます。

 日本AED財団のホームページによると、国内では心臓が原因の突然死が年間7万人を超え、そのうち最も重大な直接原因が致死性不整脈と考えられています。

 遺伝的に致死性不整脈を起こしやすいタイプもあるものの、原因がわからないことのほうが多く、若い現役のスポーツ選手が亡くなるケースもあります。運動中に起こることもあれば、睡眠中などの安静時に起こることもあります。

 若者の場合、持病がなければ致死性不整脈の兆候も現れにくく、たとえ不整脈で倒れても軽度で回復して、それに気付かない場合があって予知が難しく、突然死の原因になりやすいという特徴があります。

 致死性不整脈を起こすと、救命は難しいのですが、近くに人がいて自動体外式除細動器(AED)を用いて電気ショックを与えて、すぐに心臓を正常なリズムに戻せれば救命できる場合もあります。家庭など自動体外式除細動器(AED)が近くにない場所で起きた場合は、心臓マッサージと人工呼吸を行って救急車を待つことが対処法になります。

 

 2017年2月11日(土)