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健康創造塾

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■C型肝炎の治療後に肝臓がんになるリスク高める遺伝子特定 名古屋市立大学など

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 「TLL1」という遺伝子に変異があると、C型肝炎の治療後に肝臓がんになるリスクが2・37倍になることを、名古屋市立大学や東京大学などの研究チームが8日までに突き止め、アメリカの学会誌「ガストロエンテロロジー」(電子版)に発表しました。

 リスクの高い患者を絞り込んで、がんの早期発見や治療につながると期待されます。

 C型肝炎C型肝炎ウイルスの感染によって発症し、悪化すると肝硬変や肝臓がんになります。研究チームによると、国内には150万人の患者がいるとされ、薬剤でウイルスを体内から取り除く治療後も、一部の人は肝臓がんになることが知られ、リスクの高い患者を見分けるのが課題となっていました。

 研究チームは、C型肝炎の治療後にがんになった253人を含む患者942人の遺伝子を解析。その結果、TLL1に変異があるとがんになるリスクが2・37倍高まり、高齢の人ではリスクがさらに高まりました。

 肝臓は過食や炎症などの刺激でコラーゲン線維を作り、線維が蓄積するとがんになりやすくなります。人間の細胞やラットを使った実験から、TLL1が線維の生成に深くかかわっていることも明らかになりました。

 名古屋市立大学の田中靖人教授(ウイルス学・肝臓学)は、「C型肝炎ウイルスを排除できた患者は年々増えている。肝臓がんになりやすい人がわかれば、医師も患者もより注意深く経過をみていくことができる。TLL1は糖尿病など他の疾患が原因の肝臓がんにも関係しているかもしれない。メカニズム解明や治療法の開発につなげたい」と話しています。

 

 2017年2月10日(金)