読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

健康創造塾

各種の健康情報を発信

■がんや難病の患者の遺伝子を解析し、最適な治療方法を選択 東大がゲノム医療の臨床研究へ

 

 がん患者や難病の患者一人一人の遺伝子を治療前に詳しく解析し、最も適した治療方法を選べるようにするゲノム医療の臨床研究を東京大学の研究チームが始めることになりました。

 これは9日に東京大学の研究チームが会見し、明らかにしたものです。

 患者ごとに最適な治療法を選ぶオーダーメード医療を巡っては、乳がんなどの一部の病気で薬を選ぶ際に検査キットが使われていますが、対象となる遺伝子が限られるため、病気の治療法にかかわる遺伝子に変異があっても、詳しく調べられないまま治療が行われていることも少なくありません。

 研究チームでは、肺がん、肉腫などの特定のがんの患者と、希少性疾患を含む難病の患者をそれぞれ年間数百人ずつ選び、次世代シークエンサーという装置を使うクリニカルシーケンス検査で、患者一人一人のゲノム情報(DNAに含まれる遺伝情報)を解析することで、複数の遺伝子の変異や融合・増幅を詳しく調べます。

 そして、そのデータを元に最適な抗がん剤や治療法を選んだり、従来の検査では難しかった難病の診断に役立てたりするということです。

 東京大学大学院医学系研究科の間野博行教授は、「網羅的に遺伝子解析すれば、例えば、肺がんでは70%近い患者で、原因となるがん遺伝子がわかり、最適な薬を選べるようになる。この取り組みが広まれば、診療現場を大きく変える可能性がある」と話しています。

 

 2017年2月9日(木)