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■がん免疫治療薬「キイトルーダ」、薬価は年1427万円に 2月15日から保険適用

 

 厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会中医協)は8日、アメリカの製薬大手メルクが開発したがん免疫治療薬「キイトルーダ」(一般名・ペムブロリズマブ)の保険適用を承認しました。

 皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)と肺がんに対し、15日から保険が使えます。薬価は100ミリグラム1瓶約41万円、1日当たりでは3万9099円。仮に1年間使い続けたとすると、年1427万円に上る計算です。

 免疫の働きを利用するがん免疫治療薬の保険適用は、国内で2例目。類似作用のある先行薬である小野薬品工業の「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)の100ミリグラム1瓶約36万5000円を参照し、1日当たり薬価が同水準になるように決められました。

 キイトルーダは昨年9月に製造販売承認を得ていましたが、オプジーボの薬価が2月から従来の約73万円の半額に引き下げられるのを待って、ようやく薬価が付けられました。

 キイトルーダの薬価は、体重50キログラムの患者にオプジーボを使用した場合と同額となります。ただ、患者の体重によって投与量が異なるオプジーボに対し、キイトルーダは体重にかかわらず投与量は同じですみます。このため、例えば体重60キログラムの肺がん患者がオプジーボを使うと年約1700万円かかりますが、キイトルーダは約1400万円ですみます。

 逆に、オプジーボは体重40キログラムの肺がん患者なら1100万円と、キイトルーダより安くなります。日本人の平均体重は50キログラムを超えるため、キイトルーダのほうが安くすむケースが多くなりそうです。

 メルクの日本法人日本法人であるMSDは、キイトルーダがオプジーボよりも有用性が高いとして厚労省に薬価の加算を求めていましたが、これは却下されました。

 MSDは、ピーク時の売上高を年544億円、使用患者数を年7300人と予測しています。仮に使用実績が上振れした場合は現行ルール上、薬価を大幅に引き下げることが、中央社会保険医療協議会で確認されました。

 

 2017年2月9日(木)