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■京大、iPS細胞の簡単な培養法を新開発 費用は10分の1に

 

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)などの培養にかかる手間を減らし、費用も抑えられる新たな手法を見付けたと、京都大学の研究チームが発表しました。材料費の一部を10分の1程度に減らせる可能性があるといいます。

 iPS細胞などを使った創薬研究や治療には細胞の大量生産が必要で、新たな培養法の貢献が期待されます。

 iPS細胞やES細胞(胚性幹細胞)を培養する際には、細胞を接着させる「のり」の役割を持つ材料を、事前に培養容器に付着させておく必要があり、この処理に1時間以上かかります。

 研究チームは、複数ある材料のうち「ラミニン511」というタンパク質の断片を使えば、細胞に混ぜるだけで培養容器に細胞が接着することを確認しました。材料の量も、従来の10分の1ですみました。

 研究チームの宮崎隆道・京大助教(幹細胞生物学)は、「再生医療には大量の細胞を使うため、今回の手法がコスト削減につながると期待できる。心筋細胞の移植に使う場合、数百万円かかる材料費が、数十万円程度に抑えられる可能性がある」と話しています。

 研究チームの論文は30日、イギリスの電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載されました。

 

 2017年2月1日(水)