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健康創造塾

各種の健康情報を発信

■スマホで視覚障害者を目的地に案内 音声案内の実証実験、東京・日本橋で公開

 

 きめ細かい音声案内で、視覚障害者などがスムーズに目的地までたどり着けるよう、新たに開発されたスマートフォンスマホ)のアプリの実証実験が、東京都中央区日本橋の室町地区で行われました。

 このアプリは、日本IBMと清水建設三井不動産の3社が共同で開発し、26日は、室町地区の地下道や商業施設で行われた実証実験が、報道陣に公開されました。

 実験では、視覚障害者の女性が、スマートフォンに向かって訪れたい店の名前などを話すと、「右斜めの方向に曲がってください」とか、「点字ブロックがあります」など、必要な情報が音声できめ細かく伝えられました。転倒や衝突などを防ぐため、音声は通常に比べて、早口の設定となっています。

 アプリでは、このほか、車いすの人向けに階段やエスカレーターを避けた経路を音声案内と地図を使って案内したり、外国人向けに英語で道案内を行ったりすることもできます。

 実験が行われた地区は、三井不動産の商業施設「コレド室町」3棟の低層階と、東京メトロ銀座線三越前駅の地下道の延べ床面積2万1000平方メートル。天井に5~10メートルの間隔で設置したビーコン(電磁波を発信して移動体の位置を調べるための通信設備)からの電波などをもとに、スマートフォンを持つ人の位置を把握。目的地まで音声と地図で案内しました。

 開発した3社によりますと、現在、アプリで案内できるのは、中央区の一部の地下道と商業施設に限られていますが、3年後の東京オリンピックパラリンピックまでには、都内全域に広げていきたいとしています。

 実験に参加した視覚障害者で、アプリの開発に携わった日本IBMの浅川智恵子フェローは、「視覚障害者が1人で出掛けるのは難しいが、アプリがあると安全なルートで移動できるので心強い。3年後の東京大会で都内を訪れる障害者が、買い物などを楽しむことができるよう、改良を進めていきたい」と話していました。

 

 2017年1月27日(金)