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■デング熱の海外感染、昨年330人で過去最多 東南アジアでの感染が7割超

 

 ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなどの蚊が媒介するデング熱に海外で感染した2016年12月18日時点での患者報告数が330人に上り、1999年の調査開始以降、最多となったことが国立感染症研究所の集計で明らかになりました。

 インドネシアやタイなど日本人観光客が多い東南アジア地域での感染が目立ち、国立感染症研究所渡航者へ注意を呼び掛けています。

 国内にはデング熱のウイルスは常在しておらず、海外で感染して帰国後、発症するケースがほとんどです。しかし、2014年8月下旬には、およそ70年ぶりに日本人女性が国内感染でデング熱を発症したのを皮切りに流行し、10月初旬には155人が発症しました。

 国立感染症研究所の集計によると、海外でのデング熱への感染が疑われる患者報告数は年々増加傾向にあり、統計を取り始めた1999年の患者報告数は9人でしたが、近年は年間200人ほど報告され、2016年は過去最多を記録した2015年の報告数292人を大きく上回りました。

 報告数が増加した背景について、国立感染症研究所感染症疫学センターの大石和徳センター長は、「海外旅行者の増加に加え、国内での流行を経験して認知が高まり、多くの医療機関で検査ができるようになったことなどが考えられる」と説明しています。

 2016年1~11月までの報告数を地域別に分類したところ、インドネシア109人、フィリピン59人、ベトナム27人、タイ24人、マレーシア16人、シンガポール6人の東南アジアの6カ国で全体の74%を占めました。

 デング熱ヒトスジシマカなどの蚊がウイルスを媒介する感染症で、発症すると38度を超える高熱や激しい頭痛などを引き起こします。特効薬はなく、粘膜や消化管から出血するなど重症化すれば死亡する恐れもあります。

 大石センター長は、「渡航先でも長袖(ながそで)や虫よけ剤の活用などを心掛け、急な発熱時には早期に医療機関を受診してもらいたい」と注意を呼び掛けています。

 

 2017年1月11日(水)