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健康創造塾

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■週末だけの運動、毎日の運動並みの健康効果も 6万4000人を対象に調査

 

 主に週末に運動をする人は、毎日規則的に運動している人と同程度の大きな健康・寿命延伸効果が得られる可能性があるとの研究論文が9日、アメリカの医学誌「JAMAインターナル・メディシン」に発表されました。

 運動の専門家らは現在、1週間につき150分間の適度な運動、または75分間の激しい運動を推奨しています。しかし、運動を毎日行うべきなのか、それとも短期間にまとめて行ってよいのかという頻度については、これまで意見の一致に至っていませんでした。

 今回発表された研究結果は、しばしば「週末戦士」と称され、1週間の1日か2日の短期間に運動をまとめて行う人の死亡リスク低下の度合いが、1週間に3日以上運動を行っている人とほぼ同程度である可能性を示したものです。

 研究では、イギリスの運動に関する調査の約6万4000人分の回答を分析。運動について「全くしない」「不十分」「週末戦士」「規則的」の4つのグループに回答者を分類したところ、内訳は「全くしない」グループが最も多い63%近くに上り、「不十分」は22%、「週末戦士」は3・7%、「規則的」グループは11%となりました。

 うち40歳以上の回答者を対象に、平均9年間の追跡調査を実施したところ、運動をすると回答した3グループでは、運動を「全くしない」グループに比べてはるかによい結果がみられました。

 「週末戦士」グループの死亡リスクは、「全くしない」グループよりも約30%低いことが明らかになりました。心血管系では40%、がんでは18%のリスクの低減がみられました。

 運動量が推奨水準に達していない「不十分」グループと、週に3日以上運動する「規則的」グループでも同様の効果が認められ、全死因リスクは「全くしない」グループに比べて、「不十分」グループが31%、「規則的」グループが35%低くなりました。

 研究論文の主執筆者で、オーストラリアのシドニー大学のエマニュエル・スタマタキス准教授は、「何らかの運動はしているが、運動量が推奨される水準に満たない人々の間でさえも、体を動かす機会を1週間に1回か2回だけ持つことが、死亡リスクの低下に関連するというのは、非常に励みになる知らせだ」とコメント。その一方で、「運動から最善の健康効果を得るためには、身体活動量の推奨水準を満たすか超過することが常に望まれる」と付け加えています。

 研究論文によると、「週末戦士」は男性であるケースが多く、毎週平均300分の運動を1日か2日で行っている傾向がみられました。運動をすると回答した人々が行っている運動の種類には、ガーデニング、ウォーキング、サイクリング、ランニング、団体で行うスポーツなどが含まれていました。

 運動の専門家らによると、運動はコレステロールの低下、体重増加の抑制、睡眠パターンの向上、心疾患、がん、糖尿病などのリスク低下などをもたらすことで、健康を促進するといいます。

 

 2017年1月10日(火)