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健康創造塾

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■野鳥から鳥インフル検出、過去最高の年の2倍近くに達す 15道県で118件

医療ニュース

 

 今シーズン、死んだ野鳥などから高病原性の鳥インフルエンザウイルス(H5N6型)が検出されたケースは、すでに過去最高だった6年前の合計の倍近くに達しており、前例のない勢いで広がっています。

 環境省は、鳥インフルエンザウイルスが検出されず、監視態勢が強化されていない地域での検査を優先して行うことなどを申し合わせました。

 環境省によりますと、死んだ野鳥や野鳥のフンなどから致死率の高い高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたケースは、11月から12月27日までに北海道や秋田県鹿児島県など15道県の118件に上り、すでに過去最高だった2010年から2011年にかけてのシーズン中に検出された62件の倍近くに達しています。

 鶏やアヒル、ウズラなどの家禽(かきん)から鳥インフルエンザウイルスが検出されたケースも北海道や青森県新潟県など5道県の7件に上っており、鳥インフルエンザウイルスを含んだ野鳥のフンを小動物が運ぶなどして広がった恐れも指摘されています。

 鳥インフルエンザウイルスは、渡り鳥が大陸から運んできます。人間への感染はまれながら、家禽に広がりやすく、その際の経済的な損失は大きくなります。今シーズン、韓国ではすでに2500万羽を超える鶏やアヒルを殺処分し、日本では野鳥の感染件数が過去最高を超えました。鳥の種類によっては症状が現れにくく、確認されているよりも広範囲に感染が拡大している恐れもあります。

 20年ほど前に中国の家禽で最初に見付かって以来、鳥インフルエンザウイルスは少しずつ性質を変えながら感染範囲を広げてきました。近年では2010~2011年に韓国や日本で、2014~2015年に北米などで流行し、今シーズンは欧州でも感染報告が相次いでいます。流行が起きやすい状態が数年間は続く、との見方も出ています。

 環境省は、年明け以降も鳥インフルエンザウイルスが検出されるケースが増える恐れがあるとして、27日午後、専門家による緊急の対策会議を開きました。対策会議では、検査機関の態勢が限られる中、鳥インフルエンザウイルスが検出されず、監視態勢が強化されていない地域での検査を優先して行うことなどを申し合わせました。

 環境省は死んだ野鳥を見付けた時は、触らずに自治体に連絡することや、感染拡大を防ぐため、なるべく鳥のフンを靴で踏まないよう呼び掛けています。

 

 2016年12月28日(水)