読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

健康創造塾

各種の健康情報を発信

■ノロウイルス大流行、過去最悪に迫る高い水準 遺伝子変異型ウイルス広がる

 

 国立感染症研究所は27日、ノロウイルスなどが原因の感染性胃腸炎の1医療機関当たり患者数が、12月12~18日の直近1週間で20・89人となり、大流行した2012年の19・23人を上回ったと発表しました。

 厚生労働省によると、現行の統計を始めた1999年以降、流行警報の基準となる20人を全国平均で超えたのは2006年の22・81人以来、10年ぶり2回目。

 ノロウイルスは感染すると、1~2日の潜伏期間の後、激しい嘔吐(おうと)や下痢を繰り返します。乳幼児や高齢者の場合、脱水症状などを起こして入院治療が必要になることもあります。保育所や幼稚園、学校、老人福祉施設などで感染が広がることが多く、厚労省は改めて手洗いや消毒を徹底するよう呼び掛けています。

 全国に約3000ある定点医療機関から報告された患者数は、直近1週間で6万6015人で、11月に入ってから急増しています。

 都道府県別にみると、山形県が47・27人で最も多く、宮城県34・08人、埼玉県31・66人、宮崎県30人、富山県29・24人、東京都28・46人、三重県23・47人、兵庫県24・08人、大阪府21・25人、愛知県20・9人などと、21都府県で警報レベルの20人を超え、猛威を振るっています。

 遺伝子が変化したタイプ(変異型)のウイルスが広がったとみられます。

 北里大学の片山和彦教授(ウイルス感染制御学)は、「2006年や2012年も変異型のウイルスが流行しており、子供に続いて大人でも大規模な食中毒などが続発した。今冬も注意が必要で、手洗いの徹底など感染予防に努めてほしい」と話しています。

 厚労省は先週、全国の自治体などに改めて感染予防対策を促す通知を出しました。変異型のウイルスは一般の検査キットでは確実に判定できない可能性があるため、厚労省は「ノロウイルスの可能性がある場合は、感染防止対策に努めてほしい」と呼び掛けています。

 

 2016年12月27日(火)